All on 4〜その日のうちに取り外しのいらない歯が入るインプラント治療法〜
ある日のNCDは朝からバタバタ。
何故なら、朝一番からインプラントのオペが入っているからです。
このオペ、普通のインプラントのオペとは違います。
All on 4(オール・オン・フォー)
最小4本のインプラントで全ての上または下のブリッジを支えるという術式で、歯周病が進行して歯がグラグラで物を噛む事が出来ない方ですとか、すでに総入れ歯(もしくはそれに近い入れ歯)の方にその日のうちにインプラントを埋入し、固定式のブリッジのようなものを入れます。
午前中にオペをして残っている使えない歯を抜いてインプラントを埋入。
午後からは患者様には休憩をして頂いて、その間に即日で仮のブリッジを作って夕方には歯が入るという予定です。
All on 4のオペ時には、少しでも患者様の負担を減らす為、セデーション(静脈内鎮静)を併用します。
半分眠っているような感覚で、目覚める頃にはオペが終了しています。
とはいえ、大きなオペになるので万全の体制でオペに臨みます。
春に導入したCTで撮影したデータを基に解析をして
モニターで確認 |
骨モデル |
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また、そのCTデータから「骨モデル」を作り前もってシミュレーションを行ないます。
ALL on 4の術後写真(今日のオペの方ではありませんが)がこちら
上の歯をAll on 5されました。
インプラントの金具部分が写真用に唇を広げているから少し見えますが、普段笑ったりする分にはまったく見えません。
馬蹄形のブリッジなので、総入れ歯と違い口蓋(うわあごの部分)がフリーになります。
この方法を取り入れてから一年、最近更に認知されてきたようで7月にも2名の方のオペが決定しています。
美味しくごはんを食べられないとか、人前で大きな口を開けて笑えないとか、お友達と旅行に行って入れ歯を外すのが恥ずかしいとか、皆様色々な悩みを抱えてインプラントの無料相談に来られます。
インプラントが必要な部分が数本ならば良いのですが、ご自身の歯を残すのが難しい場合選択肢が限られます。
全部の歯を1本1本個別にインプラントをすると、天然歯と変わらない使い心地と見た目になりますが、金銭的な負担は勿論オペの回数も増えてしまいます。
手術と費用の負担を最小限に抑えたAll on 4。
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