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今回は、インプラントについての症例です。
50代の女性の患者様。
下の歯の、奥歯が1本なく、入れ歯を使用されていました。この入れ歯が煩わしく、インプラントに変えたいということでご来院されました。
下の写真で、奥歯に一本歯がないのがお分かりいただけるかと思います。
このように、1本だけ歯を失ってしまった方の場合、治療方法は3通りあります。
1つは、インプラント、そして、入れ歯とブリッジという方法です。
入れ歯はやはり装着感が悪く、うまく噛めなかったり、はめはずしが煩わしい、食事がおいしく食べられない、などの問題があります。
特に1本の入れ歯を作られた方は面倒になり、そのまま使わなくなってしまうことが多くあります。
ブリッジは、前後の歯をぐるっと削って支えにし、橋を渡すように前後の歯とダミーをつなぐ方法です。
前後の歯を削らなければいけないので、歯に与えるダメージは大きく、土台になった歯への負担も大きくなります。
インプラント治療は、これら入れ歯やブリッジの欠点をカバーしてくれる治療方法です。
顎の骨にチタン製のスクリューを埋え、その上に歯を作っていく方法です。
はめはずしも必要なく、自分の歯のように噛む事ができ、左右の歯に負担をかけないところが大きなメリットになります。
しっかりとカウンセリング、ＣＴを含めた診査を行い、インプラント治療を行っていくこととなりました。
これが、インプラントを植えた直後のレントゲン写真です。
ここから、インプラント体が周囲の骨と結合するのを待ちます。
通常、２、３カ月ほどで、次の処置に移るのですが、この方は、少し骨が柔らかかったので十分と期間をとり、５カ月程待ってからインプラントの頭出しを行いました。
上の写真は、インプラントの頭を出した後の写真です。
ここにアバットメントといわれるインプラントの接合部をつないでいきます。
上の写真の左に映っているのがアバットメント（接合部）、右に映っているのがインプラントの上部構造（被せ物です）
上部構造をジルコニアという人工ダイヤを使ったフレームと、セラミックを組み合わせたもので作っているので、透明感のある、自然な色調の被せ物となっています。
これが接合部のアバットメントが入ったところの写真です。
ここにセラミックの被せ物を入れました。
機能的にも、入れ歯のような煩わしさもなく、自分の歯のように食べることができると、とても大変満足していただきました。
上の被せものを、金属を使わずに、ジルコニアを使って作っているので、審美的にもとても満足度の高い、自然な治療を増した行う事ができました。
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